Blog

ゆり動かす匂い。

藍坊主のインストアライブが小田原であり、先日久しぶりに実家に帰ることになりました。

その日は横浜でインストアがあったので、東海道線に乗ってそのまま小田原へ行き、小田原から小田急線新宿行きに乗り換えて最寄り駅で下車。

ドアが開いて風がざわっと吹いてきて、まあ驚いたのが、こんなに夏って匂いがあったんだなあって、まるでいっぱしの都会人のような感慨をもつという笑。

毎年毎年、帰るたびにきっといつも感じているんだろうけれども、忙しくなるとまったくすぐに忘れてしまうんだな。
なんなんだろう、この記憶欠落というか、良くない順応能力っていうのかな、でもいいのかな、しょうがないもんな。

空気ってやっぱ大事ですね。精神的なのもそうだけど、物理的な方のね、やつも(吸う方のやつ)
思考が変わってくる。
とてもなだらかに自然に、良い方にも悪い方にも。

自分の降りた駅は、自分が前に書いたホタルって曲にもでてくる螢田駅じゃなかったんですが、そこの駅も当たり前のように田んぼが近くにあって、あの独特の匂いがよく浸透していてオーイエス!ときました。
新鮮さからはちょっと外れたあの独特な力強い香り笑。
あの匂い嫌いな人もいるのかなもしかしたら。
俺はとても落ち着く昔から嗅いでた匂いなので、やっぱり好きです。
ほんとは随分淀んだ水の匂いも当然混じってるんだろうけど、熱された土とか、日が暮れて暑さで死んだバクテリアなんかも乾いたりふやけきって分解されたりして、でも、まだ生き物たちがそこから復活していく志向力みたいな、生命の根みたいな泥臭い静かな統一感、そんなのが一斉に混じりあって、そんなのがぶわーっと鼻を突き抜けて一瞬でイメージになって、そんでこないだはまた何度めかもわからないけど、えらくハッとさせられて、地元ながらやっぱいいところだ、俺はまた忘れていたなあ、って改めて地元が好きになりました。

夏はいいですね。そこから家に着くまで、もう夜で、街灯もあまりない田舎道なので、余計に水の流れる音が聞こえる気がするんですよ。暗いと。耳が強くなるのかわからないけど、結構至る所に用水路とか、どぶ川みたいな細い水路が多い所なので、チョロチョロ、じゃばじゃばって、水が何種類もの勢いで聞こえてくるのも、また久しぶりで釣りがしたくなった。

ただ残念なのが、家の近くの田んぼがどんどん潰れて宅地に変わってきてしまっているんだ。
こればっかりは所有者の意図で文句なんてまったく言える筋合いなんてないんですがね笑、「くおうら、こんのバカ息子おお、じじいからスライド式にさくっと受け取った土地をむやみやたらに売りさばいてつるっと財を成そうとしやがるんじゃなああああいよおおおおおおお、いくらだあ、いくらでこんなことしただあ、田をかえせー、匂いをかえせえー、農業しろーー(心の声)」って、無言で空をみてる。
ほんと綺麗な風景だったのになあ。農業の、「の」字も知らないくせに、適当こいちゃうところだけは謝るっす。すまん息子。顔も知らないけど。

やっぱり寂しいですねえ、、。

中学生くらいの頃(もう20年も前か笑)は、夏は風が吹くと、まるでナウシカにでてくるオームの触手の草原なみにざーーーっと、風が渡っていくのが、玄関から見えました。夏というか、秋の収穫ぐらいか。特に穂先が黄金色になるもんね。
風が、形になってみえている!
だから風って不定形だけど、ちゃんと形があるんだ。凄い不思議だよね。

田んぼが当たり前の場所に住んでる人だったらたいして感動しないのかもしれないけど笑、それでも俺は毎年感嘆としました田舎者なのに、その稲の波を眺めては、あそこで泳げたらどんなに気持ちいいだろうと。
今思い出しても、数少ない自分の中の美しき思い出の光景集に確実に入っているなあ。
飼い犬もあれ見て喜んでた気がする。

あれが消えていくのは忍びないが、失なって、思い出の価値がよりあがるっていうポジティブな発想に変えて、またこの残念さを乗り越えていく事にします、、、(別にそんなたいした事じゃないかもだけど、残念は残念だ)

で、そのあと、今住んでる町に帰ってきて、家着いたら結構な量の雨がいきなり降ってきて、窓から向こうが漫画の決闘シーンみたいに煙っていて(ゴゴゴゴ)、セミが一回見事に鳴き止んで、「おお、すっげー土砂降り」って思ってたら、また小田原とは違う土と樹の湿った匂いがしてきて、ちょっとこれも、これはこれでいいにおいだって笑、悪くない、悪くない。
もうちょい頑張ったら、屋久島の森に近づけそうな(これは言い過ぎだけど前行った時嗅いだにおいに似てた)、神秘的な匂いになれる(絶対なれないけど笑)気がした。

多分裏のちょっとした丘の鉄塔が立っているところの周りに樹がえらく生い茂っているから(なぜか狸も住んでる、わけのわからないジャングル産っぽい鳥の鳴き声もする)そこからいつもマイナスイオン的香りがやってくるんだと思う。
普段は熱されたコンクリートと太陽に溶けた屋根のコーティング材のような匂いが窓から入ってくるだけ。けどもう親しみが湧いてしまってる、自分の一部になってる匂いですね。

におい、におい、におい、においの話ばっかでしたが、夏はほんとカラフルで好きです。食いもんもすぐ腐るし、ほんとカラフルだよ。
自分も匂いをばらまいてる生物の一員として、夏をうまく全うすることを目標に、ちゃんと毎日お風呂に入って、酒を飲み過ぎないように気をつけます!それでも知らずに迷惑をかけていたら、世間のみなさんごめんなさい汗!

今日はプールに行って、連日運用されて塩素と濾過でごまかされた、それでも透明度がやっぱ下がってる、、、汚水のなかを2時間ほど漂ってきました。やっぱりプールは最高です!まともになったら、負けですがね!

Norm/hozzy

関連記事一覧