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それは太陽のせいだ。

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ノーベル文学賞、春樹さん今年も残念でしたね、、、。
けどいずれニコニコしながら一面に載ってる彼の姿を僕らは見るでしょう!

で、たまたまノーベル賞繋がりで、最近久々に読み返していた本があったんですが、
カミュの「異邦人」って本で、やっぱりすげえぜって、30歳超えてからまた改めて読んでみて震えました。特にラスト。
前に読んだの10年くらい前だったか、、、、はじめて読んだのが高校3年ぐらいだったのは覚えています。
その頃もなんだかよくわかっていないところもあるけど、強烈な色彩感があったこと、とにかく眩しそうな太陽と海が印象的だったこと、面白い!と思ったこと、それだけはイメージで覚えていましたが、こないだ読んだ時も全くその印象がぶれてなくて笑、自分にしては珍しいぐらい(すぐ忘れたり、記憶改ざんされてたりするので、、、)記憶にイメージがちゃんと印象づけられていたんだなって。それだけパワーがあるってことなんでしょうね。
なんかゴッホのひまわりみたい。色がはっきりしてて、ちょっとおそろしさをはらんでる感じが。

それで村上春樹にふと繋がるんですが、「異邦人」の主人公のムルソーって青年と、春樹さんの作品の主人公の特に初期の方の「僕」がすげえ共通してる部分があるなあ、ってかあったんだなあって、今回読み返してたら思いまして、こういう部分でも自分はこの小説に魅かれていたのかもしれないと思いました。

その共通点を簡単に言うと、どちらも自分のルールに強く従って生きていて、社会的な規範内には必ずしも当てはまらない強い美学みたいなものを持っていて、興味ない事に極端に無関心。だから逆に、曖昧に一見適当そうにその場に合わせることもできる。そして事件になる。いつも精神に公正であろうとしてる。

なんかソクラテスみたいだなこうやって書くと笑。

「異邦人」のムルソー青年は、海辺で、たまたまの流れで持っていた銃でアラビア人を撃ち殺して裁判にかけられていくんですが、その進行中彼の思想のせいで、周囲の陪審員たち等の社会的な道徳基準からどんどん彼の存在が引き剥がされていって、最終的には重い刑が課せられていくって展開が(うまくやれば情状酌量の余地も十分あったのに)、なんともいえず現実的で、正直に生きると確かにこうなっていくよなあって、決してムルソー君は極悪非道の男でもなんでもないし。人を殺しちゃアウトですが、相手も武器と敵意を少なからず持っていたから半分正当防衛みたいなものだし、っていう背景があったリだとか、、、。

で、なんでこの本たちが自分にとって面白くて大事だったのかわかってきます。
ようは単純に憧れて共感しているんですね笑。こういう生き方に。なかなかできないもんね生身の人間じゃね、、、。
正直者が馬鹿を見るって、そういう「馬鹿」に伴うものがとても美しいものであって欲しい、とやっぱり思っているのかな。
ソクラテスも正直を選んで死刑ですからね。死ねないぜふつう。

村上春樹の小説の主人公も、正直に生きようとする人物が多いから(だからか普通そうで変な人たちばっかり)、読んでいて心地よかったり、話の世界により入っていけるのかもしれないですね。

まあ、解釈合ってんのかわかんないけど笑、なんかそのように感じた秋の読書後でした。

太陽より月の方が俺は好きだけど、「異邦人」を読むと、文中の太陽の輝きに本当に目を細めてしまいそうになって、色んな表現方法にまだまだ気づけてない事ばかりだと勉強になりました。この本ほど太陽が美しい小説は俺は読んだ事がないかもしれません、、、。
超名作ですね、、、。

Norm/hozzy

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