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アートワークと五年計画②

はい、もう時系列無視で、色んな話の続きを飛び飛びで記述していきますが、あとでnoteのマガジンにまとめてちょっとは見やすくするので、前回のSitral製作が5年がかりの計画になっていた話の続きを。

秋葉原に半田ごてを買いに行ったところから。

そもそもなぜ秋葉原にいかなくてはならなくなったのかって話なんだけど、

音響の事が色々気になってから、マイクの事調べたりって話は前回書いたんだですが、その中でマイクから拾った音を増幅するアンプ部分の機械、「マイクプリアンプ」っていうものなんだけど、これの質によっても音のカラーが結構変わるって言うのを情報として拾い始めていたのもあって、

じゃあいっちょどんな風に違うのか試してみよう!ってことで、マイクプリアンプを入手してみようと思ったのです。

で、どれにしようか探し始めたんだけど、これが数千円の超ビギナー向けのものから1ch数十万円もするプロ用ハイエンドなものまで、あまりにも幅がありすぎてバシッとすぐに決めらない状況に突入し、まず何がそれぞれ違うんだかを調べ始めたんだ。

するとだね、どうやらこの機材市場というのは、一部を除いて、新品よりも中古の方が価値が高い傾向があるということがわかってきた。

楽器とかと一緒で、ギターだと新品よりも”ヴィンテージ”って呼ばれてるやつがいい値段で売られているのと同じだね。

だからもの凄く面白い傾向があって、現行品の新品でも、”あの名機を忠実に再現、復刻!”ってヴィンテージで高い価値がついているマイクプリアンプの回路をコピーして、新しく作った製品がかなりの数を占めてたりしてる。

新品なのに、回路は中古のやつを正確に再現。

こう書くとマジわけわかんないけど笑、こういうのが楽器とか機材ってもうスタンダードなんだね。

その中でも、「Neve」(ニーヴ)ってメーカーの復刻版がもの凄く人気があって、本物のヴィンテージは機種によってはとんでもない価値になっているというのがわかってきた。

宅録とかある程度やってるミュージシャンや、ましてやエンジニアならNeveって名前は絶対聞いた事あるってくらい、この単語を意識し始めてからは機材系の記事をネットで検索するたびに必ず目にするワード。

「ほー。じゃあNeveのレプリカでまずいいか!」

って思って、現行メーカーが作ってる復刻版Neveをネットで検索してみたんだけど、これがレプリカのくせにまたとんでもねえ値段をしてやがる笑。

ちょっと試してみるかって感じでは手は出せなかったなあ、、、。

で、他にも現行品で良さそうなのとか色々あってこれでいいかって思ったんだけど、どこみてもチラリズムのように視界の端にNeveにーぶにーぶにーぶって出て来て(実際は他にも色んなメイカーがあるんだけど笑、それしか見えなくなっていた)、気づいたら海外のサイトとかにも検索の幅を増やしていた。

ちなみにNeveって、Neveさんって人がいて、その人が起こしたメイカーです。

この人は今はおじいさんなんだけど、若かりし頃にNeveを立ち上げた後、割と短期で自分の会社を去り、また新しいメイカーの立ち上げに関わったり(しかもそれも今では立派なヴィンテージ機材になってる)去ったりを繰り返してる、伝説的な人物。

俺たちが聴いてる音楽の音は、この人が設計した音が必ず含まれているってくらい、録音物に影響を与えつづけてきたおじいさん。
今も自分のブランド、rupert neve design で新しい機材を作ってる笑。

そう考えると、ほんとレジェンド過ぎですよね。

で、もう心も頭もNeveで侵されていた僕が最終的にたどり着いたサイトが海外のオークションサイトでした。

日本のヤフオクみたいなところだね。

Neveはヴィンテージというのもあって、こういう中古を扱うオークションサイトにも製品がゴロゴロしているわけ。それこそピンからキリまで、半分壊れてるような機械や、ぱりっぱりの新品みたいなヴィンテージ機材が。

で、みつけちゃったのよ。

こんくらいなら買ってみてもいいんじゃないかって位の値段で売られていた本物のNeveを、、、、。

こりゃあ掘り出しもんにあたったぞって思ったね。

もう考えるのも、ネット検索するのも面倒くさくなったから、海外から物買うとかやったことなかったし、トラブルあったらクソめんどくせーなーって思ってもいたけど、「もうこれやでー!!」ってポチったのよ。

Neveだ!ばんざーい!!って。

で、待つ事数日。

届けられたのは、いかにも「海外からやってきました」風なアメリカン段ボール。めっちゃあがった。

「さてさて、、」と箱を開けて、中に入ってる英字新聞紙をどけたとき

僕は驚愕したのだった。

箱に入っていたのは、どう伝えたら良いのかな、、、

「おぼっちゃまくん」って知ってるかい?昔流行ってた漫画なんだけど、

あれにでてくるキャラで言うと、

「びんぼっちゃまくん」みたいな状態のやつだった。

解り辛いか

テレビで言うと、正面から見るとテレビなんだけど、裏から見たら基盤むき出しの配線がミョーンってでちゃってる状態。

こんなんが箱に入ってたのよ。

部品だよね、なんかNeveっぽい部品。

つまり俺が買ったのは、そのままじゃ動きもしないただのガラクタ笑。なにやってんだよまったく。

これを動くようにするには、電源から、音のインプットやアウトプットの配線から何から全部自分でどうにかしないといけない状態のしろものだったのでした。

英語でなんか書いてあったのはそういうことねって、馬鹿だよなー笑。この事があってからまたちょっと英語勉強したもんな。

そんなわけで途方に暮れている暇ももったいなかったので、

「じゃあ自分で作ってやるよ貴様を動かす部分をなあ!!」って変なスイッチ入っちゃって、ここからが僕の機材製作沼への入り口となったのだった。

アクアリウムの次は、こんな沼。

まあ、事の発端がマイクがどういう理屈で音を拾うのかってところから始まったので、自分で電子回路を組み立てていくのはさらにその疑問を理解する勉強になるとも思ったのでね(って理由づけることで途方から立ち直ったのだ)、やってやろうと思ったんですな。

思い返すと、ほんとばかだな笑。

で、秋葉原に半田ごてとか色んな部品を買いに行ったのでした。

結果としては、一ヶ月ほどで音出すところまでいけたんだよ。

やればできるもんだねえ!

すごい感動してあれは一生忘れない経験だと思うな、今でも思う。

そしてここから色んな欲が出て来て、しかも部品を手に入れれば自分で組み立てられるような変な知識がついてしまったので、、おかげで回路図も読めるようになったんだぜ、、、、、知れる世界が増えてしまったのが、良かったのか失敗だったのか。

それはこれからの自分の作品がどうあるのかによって変わると思うので、しっかり音楽作りたいですね。

そっから機材の方の”Sitral”に出会うまではまた次回に。

Sitral発売中です!

NORM/hozzy

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