Music

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今までNORMで作ってきた音楽は、まず感覚重視の制作を目指してきました。
意味を必要としたり、明快さを追求するようなものではありません。
しかし結果として、バンド(藍坊主)で音源化される曲もでき始めてきたので、これからもこの方法は有効な一つの制作手段だと考えます。
自由な思考と試行を確保しておくことで、標的を絞る必要がある時にモードのスイッチシフトが心置き無くできるようになる。

強く人に訴えかけるものを作るには、雑味を取り除いていかなくてはならないようです。
何が不必要で、何が必要なものなのか。
NORMの活動を通じて、この部分をより明確にしていきます。
そして不必要な部分たちにも、ちゃんと生きる場所を与えてあげた方が嫌な違和感を抱えることがなくなるでしょう。

NORMの音楽はこうやってこれからもストックされ続けていきます。

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Sitral

2017/8/18にリリースしたNORM初のフルアルバム。
全11曲入り。
「Sitral」(シトラール)は、ずっと探していた音の質感を与えてくれた古いレコーディングコンソールの名前であり、柑橘の香りに含まれている成分の名前でもあります。
Rec(レコーディング)に使ったマイクプリアンプとEQは、Sitralに搭載されているSiemens v276とSiemens w295という型のものを自分でラッキング(配線してケースに収めること)したもの。
今回も配線マニアの心が踊りました。

これにて4〜5年続いたマニアックな機材部品探しの旅は一旦休息し、安心して制作に集中できるように。

体験に勝る情報はないと言えるほど、濃く深い経験ができ、また遠く想像していた幻想を打ち砕くに十分な新たな課題をもたらしてくれた作品でもあります。

これまでの活動の前半期に作った曲は、言葉がない、もしくは歌詞に意味をあまり持たせない歌が多いですが(Don't say [hello]や4saiなど)、後半に向かうにつれて歌詞を書く曲が増えてきました(猟師の恋やアクアリウムなど)
現在では歌詞から作る曲も多くなってきていて、モードが変わりつつあるのを感じます。

ダークで柔らかい、不思議な雰囲気のあるオリジナルアルバムができたと思っています。
深夜から明け方に聴いてほしい1枚。

ジャケットデザインは大川直也。

実験は続く、、、。

収録曲

『Sitral』

1 暗い塔の夢

2 猟師の恋

3 Autumn Pool

4 Acoustic Clown

5 Commune

6 アクアリウム

7 アローン

8 4 sai

9 Egret

10 ame

11 Don’t say[hello]

歌詞

『暗い塔の夢』

暗い燈台のテラス キリンを心に溶かし

狭い柵の中で 戻れない笑ってる僕ら

首を長くして はまっていった

哀しい そして やさしい今

消えそう 消えそうな 欠片 海へ刺さってゆく

忘れないよ 忘れないよ 忘れないよ 忘れないよ

深いところはもう なおらない 形を変えるか

忘れるか あきらめるか それでも あがくのか

月は今日も 微妙な角度で 落ちてく まるで 興味がないと

放そう 放そう 僕ら 空へ刺さってゆく

忘れないよ 忘れないよ 忘れないよ 忘れないよ

高層化した僕は 明るい星空を破る

その向こうへ その向こうへ その向こうは その向こうは

燈台のような太陽 燈台のような太陽

 

『猟師の恋』

切り株の裏の奥に潜んだ ミミズは土を食っている

暗がりで肥えて太った体を 土竜がつるりと食らった

一年後土の上で干涸びて たぬきが寝床でそれを食った

明朝鉄砲で ズドーンとやられ 焼かれ 食らわれ 木の葉をかけられた

木の葉はたぬきと腐る たぬきと木の葉は混じる

骨が透明になるころ 猟師はキノコに当たって 死んだ

猟師も焼かれ たぬきも焼かれ みんな焼かれて 煙になったのさ

空気に混じって 山を越えてゆく 猟師の恋した娘の元に 風になって

何も知らずに深呼吸をした 娘は猟師の窒素を食った

蒸し暑いある晩に川で涼む 娘の足をヒルが食らった

釣り人の影を警戒していたでっかい イワナがヒルを食らった

しばれる朝にリベンジされ釣られ 焼かれ 食らわれ 木の葉をかけられた

木の葉はイワナと腐る イワナは木の葉と混じる

骨が透明になるころ 釣り人は娘と 結ばれた

猟師も焼かれ たぬきも焼かれ みんな焼かれて ひとつになったのさ

空気に混じって また戻ってくるよ 猟師の恋した娘の元に 雨になって

 

『Autumn Pool』

涸れた池の柳に 化けていた狐はもう ビルの夢に眠ってる

ひとの心はもう かつてほど踊りはしない 

まやかされる事もない 騙し騙し生きるだけさ

恐れ 誘われ続けた日々が 狐の毛皮に眠ってる

あそれ、ほいそれ、と右へ左へ

意味も知らず 笑えばいいかい?

踊れ 柳に揺れ 狐のように

星を見上げるのは 変わらない光をただ 

眺めていたいからかな ねぇ、クラゲさん

恐れ 誘われ続けた日々が 澄んだ空気に映ってる

あそれ、ほいそれ、と右へ左へ

馬鹿になって 笑えば楽さ

踊れ 春を越えて かじかむ声の

恐れ 誘われ続けた日々が 消えた街燈に映ってる

朝を 朝の柔らかな水は 歯をしびらせ 瞳を刺した

消える 春のもとへ 星が落ちてく

 

『Acoustic clown』

黒い空の彼方へ消えて 月が弾け飛んだ世界

ほら 肩に触れる夜の先へ ゆこう

軽やかに吹かれる あの木蓮の影の

小さな庭は 乾いた夏の匂い

遠く 遠く 遠く

深い 胸の 向こう

黒い空の彼方へ消えて 月が弾け飛んだ世界

ほら 肩に触れた夜の先へ ゆこう

季節が変わってゆく町で それは変わる事ない自由

さあ 肌に触れた夜の先へ ゆこう

僕らは揺れてる 青い空気の中で

白鷺のように 水辺を愛しながら

痛みはあるけど 誰も気づかないでしょう

だから僕らは 迷ったふりをした

青い 青い 向こう

黒い空の彼方へ消えて 月が星に変わる世界

ほら 肩に触れた夜の先へ ゆこう

季節が変わってゆく町で それは変わる事ない自由

さあ 肌に触れた夜の先へ ゆこう

 

『Commune』

星は甘く 風は深く あの森の下で 草を食む虫たちの群れ クルルルル

薪を割り 燃やす鍋で わがままな夜を 引きづり落として煮込んでゆく

月になるために

everything, 

sing a sing a song…………

sing a sing a song…………

宴のあと 川に涼む 舟守の影が ホタルと混じって吹かれた クルルルル

美しさは 柔らかさを 織りながら囲む 僕らは眠りに落ちてく

朝になるために

everything, 

sing a sing a song…………

sing a sing a song…………

 

「アクアリウム」

箱庭の直下光 ゆれる水面の天井 青白い空気が ビールの泡を弾く

半開きのカーテン 少しカビ臭いクーラー 積まれた段ボールは 半年前と変わらず

勧められたれたぶくぶくがうるさい 熱帯魚屋の親父に詐欺られた

アクアリウムは 泥沼の一歩 ちゃっちいモーターが くそたけえ

アクアリウムは 泥沼の一歩 第三種のビールも ぎゅっと味が詰まる

読みかけの文庫本 積もるほこりを撫でれば 君がいなくなった時間が舞い散る

僕らは大人で 大人であろうとしてた 互いに尊重し合い わがままも言わなかった

勧められたぶくぶくがうるせえ 熱帯魚屋のレジ打ちの小僧の瞼をめくりたい

アクアリウムは 泥沼の一歩 大事な事も隅に流れる

アクアリウムは 再生の一歩 バクテリアが時間を 粉々にする

アクアリウムは 泥沼の僕を。 

 

『アローン』

室外機が唸る鉄柵の向こう 落ちてく人工衛星がキラキラ光ってる
あれは僕らのための8月の涙 9月へ去ってゆく僕らのための

空き缶にならない左手の重み ドクターペッパーはいつだって残ってくれる

色鮮やかな日 色鮮やかな日 アローン アローン アローン
通り抜けてゆく 通り抜けてかない アローン アローン アローン

プラスマイナス0ってさ そんなのないよね
減った時は悲しいし 増えた時は嬉しいし
いや逆よ 減るのは楽になるし 増えるのは辛くなるわ
プラスマイナス0ってさ 今日みたいな日かもね

空き缶にならない左手の重み ドクターペッパーはいつだって残ってくれる

色鮮やかな日 色鮮やかな日 アローン アローン アローン
どこへ向かうんだろう どこへ向かうんだろう アローン アローン アローン

 

『ame』

雨が降る 雨が降ってる 雨が降っている 冷たい 雨

雨が降る 雨が降ってる 雨が降っている 冷たい 雨

雨 雨 雨

雨が降る

雨が降る夜の向こう側 誘ってくる

雨が降る夜の向こう側 いつか ぼくは あなたに伝えましょう

雨は降る 雨は降ってる 雨は降っている やさしい 雨

雨は降る 雨は降ってる 雨は降っている やさしい あなたのために

雨 雨 雨

雨が降る

 

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